「寄付」を考える。寄付の五段活用。

「寄付」を考える。寄付の五段活用。

「寄付」を考える。寄付の五段活用。

寄付の五段活用 

寄付しない。寄付しよう。寄付します。寄付する。寄付すれば。寄付せよ。

あなたはどれを選びますか? そして、どこを選びますか?

寄付への心理現象

寄付に費用対効果を考える。寄付を社会投資と考える。

税金と寄付は同じ性格のものであると良く言われます。大きな相違は、税金で行う公共サービスと寄付で行う公共サービスの費用対効果である。税金は強制的ですが、寄付は自発的なので、どの団体に寄付するか選択ができます。行政が実施する公共事業の経営の失敗は誰も責任を取らず、税金を投入して対応することになります。一方、市民団体への寄付は、目的と透明性が担保され、寄付の費用対効果が評価されれば、より多くの寄付が期待でき、反対の場合は、例え善意で活動していても経営難に陥ってしまいます。寄付する場合どこに寄付するかの判断基準がとても大事になります。

米国の寄付文化の動向と少額寄付・・・少額寄付が社会を変える

米国において、伝統的な富裕層を対象とした寄付文化に大きな転換をもたらしたのはICTです。ICTを駆使することで、少額寄付でも寄付者は自分の寄付した財源がどのように使われたか見える化でき、多くの庶民も税金より効果があることを実感し、社会全体の寄付額が増えました。同時に団体の管理運営の削減ができ、人件費に充当でき、より有能な人材が市民団体で活躍するようになり、行政の公共サービスの質の低下にも対応できる社会構造を形成するようになっていきました。これらの現象を考えると、日本においてもICTへの有効な投資を適切に行い、オンライン化などの先進的な技術をとり入れているかどうか、寄付をする団体を選ぶ一つの判断材料であるかもしれません。

国内か国際か・・・・・地球の課題に寄付する価値は?

私たちは地球に住み、その一部の日本で生まれ、日本で生計を立てています。日本では消費税も含めると日々税金を支払っていますが、それらは、地球の課題には、直接関与していないように思えます。日本国内でも貧困等が社会問題になっていますが、先ず、最初の活動は無駄な税金の使い道への是正が道筋ではないだろうかと思えます。その是正がないと、地球規模への投資は難しいのではないだろうか?やはりこれらを補うのが、寄付なのではないでしょうか。また、少額寄付の場合でも比較的円が強い現状においては、その額の有効性が、所得の低い国々では、高くなるという現実があります。
つまり、円での寄付は、アジアやアフリカなどの国際協力にむいているということになります。

自然災害等の寄付は緊急支援・・・別のふところで、予備費から寄付

自然災害はこの日本の各地で頻繁に起こっています。緊急支援は必要不可欠です。これらは、別タイプの寄付と言えるのではないでしょうか。地球上のいろいろな課題等の寄付は、生活経費の中に組み込むことで、日常化する。これが望ましい寄付行為なのではないでしょうか。

夢の実現 選んだ寄付先は!?

寄付をするからには、夢や理想を実現したい。そして、その寄付が、どのように使われているのか、見える化できて、尚且つ手ごたえが確実にあること。そして、その寄付がもたらす究極の目的が明確であること。これらを網羅する寄付先は、なかなか見つからないのかも知れないと思っていました。

ある時、日本発祥の国際協力NGOで、30年以上一貫して教育関連の支援を東南アジアの貧困地区の子どもたちに実施している、宗教や政治に完全に中立な団体に出会うことが出来ました。

その名は、公益財団法人 民際センターです。 設立者で理事長の秋尾 晃正さんのもと、少人数で日本事務所を運営し、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、ミャンマーに、現地の人による事務所を持っています。私たち一人が、一人の中学生に奨学金を提供する、1対1の国際教育里親制度、顔が見える、成長が見守れる。1対1の教育支援である、「ダルニー奨学金」を実施しています。

夢や理想に寄付をしたい

寄付は社会投資で、費用対効果の高い事業へ、それが少額の寄付でも社会の変化に貢献する寄付、そして国際的な活動、継続性のある活動に寄付、且つ、寄付が生甲斐につながり、夢や理想がある事業に寄付できれば最高です。

正に、私が見つけた「ダルニー奨学金」はこの4要素をクリアーしています。経済的に恵まれない家庭に生まれ育ち、地球の次世代を担う、中学生に奨学金を提供し、その生徒の教育支援をする。その生徒の人生に夢を与えるばかりでなく、その生徒の成長を見守る楽しみも生まれます。

私の寄付の見える化 手ごたえのある運動

「ダルニー奨学金」は、一人の生徒が中学を卒業する迄支援することが出来、かつ毎年支援者には、写真付きのこどもの情報が証書とともに送られて来ます。まさに、顔と成長が見える教育支援で、寄付の見える化が実現されています。年々の成長を実感できるとともに、子どもたちには、日本の支援者の名前が送られていて、30年の年月の間に、成長した元奨学生から、支援をしてくれた日本の里親は民際センターを通して連絡をもらったり、感動的な対面など沢山のストーリーがあると聞いています。本当に手ごたえのある運動であると実感できるようです。最近では、この1月に民際センターのホームページから、登録すれば、奨学金提供者は、マイ・ページで、生徒の写真や情報を見ることができて、毎年生徒の成長ぶりがわかるようになるそうです。

教育を通しての貧困削減、それが平和構築につながる

どこの国にも光と陰があります。世代を超えて続く貧困層の次世代に教育の機会を提供することで、その陰が、光り輝くことも可能です。それが教育支援による貧困削減の策です。その奨学生は一生涯、自分の教育の機会を提供してくれた恩人を忘れないでしょう。これこそ、民と民の、時空を超えた絆であり、平和運動でしょう。まさに、寄付の目的が明確化されているのではないでしょうか。

日本人の地球益の訴求の実現

今こそ、日本政府でなく、日本人の個々人が地球益に対して行動をとることが、日本人の評価につながるのではないでしょうか。素晴らしいMade in Japanのイメージは世界に定着しました。それでは「日本人のイメージは!」と問うと、どんな答えが返ってくるのでしょうか。
「ダルニー奨学金」によりその学区域の村々の声を聞くと「自分たちの村の貧困家庭の教育支援をしてくれる日本人は、優しい人たちだ。」と、語るそうです。多くの日本人がこの運動に関われば、地球が変わり、日本人のイメージは定着するのではないでしょうか。

筆者からみた公益財団法人 民際センターと「ダルニー奨学金」について

民際センターについて

巨額なODA予算を投じて、日本政府が世界に税金を使用しても、その国の国民は日本への感謝の念は生まれないことが多い。何故だろうか。しかし、一人の日本人が一人の生徒を支援するこの制度は、日本人である奨学金提供者を通して、日本人への感謝の念が生まれ、それは受益者のみにとどまらず、村人や学校の教師などの心に沁みわたり、国でなく、民の絆の交流が生まれます。国が国を支援する「国際」支援ではなく、民と民とのつながりから「民際」と名付け、その「民際力」による支援を広く日本に普及し、民の力により、教育支援を通じて、世界の貧困と平和構築を目指すことを活動目的とし、事業の原点となっているようです。

ダルニー奨学金について

理事⻑の秋尾さんがタイで出会った少⼥「ダルニーちゃん」。⼩学校卒業後、すぐに働き始めることになっていた彼⼥のような⼦どもたちの運命を変えたい。その想いから秋尾さんは彼⼥の名を冠した「ダルニー奨学⾦」を設⽴されたといいます。設立以来一貫してこの制度を継続しており、実際、この奨学⾦の援助を受けた⼦どもたちは⽀援者に強く感謝しており、どうにかして恩を返したいと考えてくれているのだそうです。たとえば⾃分の結婚式に⽀援者を招待することもあるほど。この話からも“親⼦”のような絆が育まれていることがうかがえます。

当時のダルニーちゃん

1年間14,400円で一人のタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスの中学生を一年生から卒業まで支援する制度。設立以来メコン地域5カ国の貧しい家庭の子ども約延べ40万人以上の小中学校就学を実現。補助金に頼らず、皆さまからのご寄付により支えられており、これまでに37,000を超える個人・企業の支援者で成り立っています。また、メコン5ケ国の1250校に一人ずつのダルニー奨学金担当教師がおり、奨学生の選考、生徒指導する制度の構築は驚異的でもあります。また、教育関連の支援事業として、先生の不足、生徒の進学率の向上、学校施設の充実、教員の質の向上など多岐にわたり活動を行っているようです。このような日本発の教育に特化した団体があることを日本人として誇りに思い、多くの日本人が参画することを期待しています。

公益財団法人 民際センター : www.minsai.org/

ダルニー奨学金 : www.minsai.org/LP/

 

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