日本より多い?寄付天使とは?韓国の寄付文化を調査!

日本より多い?寄付天使とは?韓国の寄付文化を調査!

地理的に日本と近く、歴史的にも長い付き合いである韓国。
その寄付文化は日本と似ているのか、違うのかを調査してみました。

きふるでは海外の記事を翻訳し、海外の寄付状況をみなさんにお伝えします。
書誌情報は記事末尾に記載しています。

韓国・日本の寄付ランキング

豊かな国だからと言って、寄付額も多いとは限らない。
このことは、イギリスのCharities Aid Foundation(CAF)が公開したデータを見れば明らかです。

CAFが定めた寄付指数によれば、日本の寄付指数は22%。寄付指数ランキングは世界32位。

一方、OECD36国家中36位のGDPであるアイルランドの寄付指数はなんと48%。
寄付指数ランキングではOECD国家中9位になります。

日本のGDPがOECD国家の中でも2位となっていることからみると、日本は寄付が少ない国であることが伺えます。

ではお隣の国、韓国はどうでしょうか。
GDPはOECDの中で8位と、日本よりやや下に位置していますが、その寄付指数は34%。
日本よりも10ポイント以上差をつけています。

さらに韓国の人口のうち、寄付経験のある人口の比率は40%で、世界33位。
日本は18%で、世界99位であることをみると、その差は歴然です。

アメリカなどの欧米国家でのチャリティ文化はよく知られています。
しかしどうして、日本のすぐ隣にある韓国では、こんなにも活発に寄付が行われているのでしょうか?

寄付天使!寄付をする韓国の芸能人たち

韓国語で「寄付天使」とは、積極的に寄付をする人のこと。
芸能人や有名人に対し、よく使われます。

韓国では、なにか素晴らしいことをする人を「神」や「天使」と呼ぶ風潮があります。
日本でも最近、インターネット上や若者同士の会話で「神!」と口にしたりしますが、それに近い感覚なのでしょうか。

まずは韓国を代表する「寄付天使」たちをご紹介します。

チャン・グンソク

ドラマ「美男ですね」などのヒット作に出演し、日本でも有名な俳優、チャン・グンソク。
彼はこれまで多額な寄付を行ってきました。

在学中の大学、漢陽大学校に12億ウォン、日本円にして約1億2千円を寄付したことは彼を代表するエピソードのひとつ。

そのほかにも、韓国国内で起こった大規模山火事の被害を受けた地域に1億ウォン(日本円約1,000万円)を寄付をしました。

さらにチャン・グンソクが被災地に多額の寄付をしたことを受けて、韓国内外のチャン・グンソクファンたちによる寄付も盛んに。
総額6,000万ウォン(日本円にして約600万円)の寄付が集まり、話題となりました。

BTS(防弾少年団)

世界的K-POPグループとして絶大な人気を誇るアイドルグループ、BTS(防弾少年団)。
2017年にセウォル号事件の遺族へ1億ウォン(約1,000万円)の寄付をしたことを初めとして、さまざまな寄付を行っています。

最近はユニセフのキャンペーン「Love myself」を通して総額18億4,987万ウォン(約1億8,500万円)という巨額の寄付を行いました。
そのうち2億7,000万ウォンはメンバーからの寄付。
そして驚くべきことに、5億900万ウォンは、防弾少年団ファンからの寄付でした。

メンバーだけでなくファンからも巨額の寄付を集めることができたのは、「善なる影響力」と世界的に高い評価を受けました。

韓国では寄付への意識が変化

日本には古くから「善は隠れてやるからこそ美徳」という考えがありました。
芸能人が寄付したことを公表すれば、「売名行為だ」と批判する人がいるのも事実。
これはお隣の国、韓国でも同じでした。

しかし最近になって、この風潮は変わりつつあります。

「売名と批判されようと『善』であることに変わりはないのだから、良い影響を受けてくれる人もいるはずだ」

こんな考えが広まり、寄付活動を積極的に公表する芸能人や有名人が増えてきました。
その結果、チャン・グンソクやBTS(防弾少年団)をはじめとする芸能人たちの行動に共感したファンが、次々と寄付をしています。

寄付の減少と増加。その背景は?

このまま韓国は寄付の多い国、日本は寄付の少ない国、となっていくのでしょうか?
しかし、そうとも言い切れません。

データによると、韓国の寄付参加率は年々減少しています。
韓国では「過去1年間で寄付をした」という人の割合が、2011年には36.4%だったのに対し、2017年には26.7%。

日本の寄付参加率は2009年は34.0%、2010年は33.7%だったのに対し、
2011年には68.6%と急増、2016年には45.4%と以前よりも高くなっています。

では、両国の違いはどこから生まれたのでしょうか。

まず、日本と韓国それぞれの「寄付をしない理由」を調べてみると、日本も韓国も「経済的余裕が無いから」がトップでした。(日本50%、韓国57.3%)
つぎに、「寄付をした理由」を調べてみると、日本では「社会の役に立ちたいと思ったから」(59.4%)韓国では「困っている人を助けたいから」(41%)。

これだけ見ると、大きな差はないように思えます。
では、寄付額がここ数年で大きく変化している本当の理由はどこにあるのでしょうか。

韓国の中央日報は、長期間の経済不況が国民の寄付参加率に影響を与えていると発表しました。
また、相次ぐ政治的スキャンダルによる、寄付先への不信感が人々を寄付から遠ざけたのかもしれません。

一方、日本では2011年、東日本大震災がありました。
前代未聞の大震災を目の当たりにし、「自分でもなにかできることをしたい」と思った人が寄付をしたのではないかと思われます。
実際に、日本では2011年は「寄付元年」とされ、2011年以降もなんらかの団体に寄付を続ける、という人が増加しました。

このように、災害や不況、大きな災害などの外的要因が、人々の寄付行動に大きな影響を与えるようです。

それでも、善は善。
誰かを助けたい、誰かの役に立ちたいという気持ちが少しでもあるのなら、たとえきっかけがなくても、寄付を始めてみてもいいのではないでしょうか。

Written by きふる編集部インターン

参考:
寄付白書発行研究会(著),日本ファンドレイジング協会(編),2017「寄付白書2017」
内閣府「平成28年度市民の社会貢献に関する実態調査 報告書」2019/7/4閲覧
chosun.com「BTS와아미들이해냈다, ‘러브마이셀프’ 1년새18억기부」2019/7/4閲覧
漢陽大学校「배우 장근석, 한양대에 1억 기부」2019/7/4閲覧
mnsニュース「장근석, 강원도 산불 피해 지역에 1억원 기부」2019/7/4閲覧
BLOTER「데이터로 풀어보는 ‘기부’에 대한 궁금증 4가지」2019/7/4閲覧

 

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