みなさん、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、レストランなどで募金箱をみかけたことはありませんか?
1円から募金ができて、街中でもいたるところにあるので、一番気軽で身近な社会貢献活動なのではないでしょうか。
しかし、集まった募金がどこにいくのか、そもそもいくら集まっているのか、などは分かりませんよね…。
そこで、募金にまつわるアレコレを調べてみました!
1店舗あたり大体いくら?
ファミリーマートでの2017年の店頭募金総額は約3億2000万円。
国内の店舗数は約16800店舗なので、一店舗あたり約1万9000円の募金が集まっていることになります。
セブンイレブンでの2017年の店頭募金総額は約4億7000万円。
国内の店舗数は約19400店舗なので、一店舗当たり約2万4000円の募金が集まっています。
ローソンでの2017年の店頭募金総額は約4億3000万円。
国内の店舗数は約13900店舗なので、一店舗当たり約3万円の募金が集まっています。
ローソンとファミリーマートの一店舗当たりの募金額の差は約1万円と、かなり大きいです!
集まった募金はどういう団体に届くの?
ファミリーマート
ファミリーマートでは、2006年4月より新たに「ファミリーマート夢の掛け橋募金」とし、店頭募金活動をしています。この募金活動は募金をしてくれたお客様と社会的な活動を行う団体とをつなぐ掛け橋となっているそうです。
この「ファミリーマート夢の掛け橋募金」で集められた寄付金は、NPO、NGOの活動資金として活用されます。
寄付される団体は
- 特定非営利活動法人 国際連合世界食糧計画WFP協会 (国連WFP協会)
- 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
- 公益社団法人国土緑化推進機構(緑の募金・共存の森ネットワーク・ふるさとの森林再生事業)
- 公益社団法人米日カウンシルージャパン(TOMODACHI イニシアチブ)
※2018年7月調べ
さらにチケットの発行や支払いなどができる「Famiポート」からも募金をすることができます。
セブンイレブン
セブンイレブンでは、一般財団法人セブン-イレブン記念財団が中心となって、社会貢献活動に取り組んでいます。
財団は1993年に設立されたため、コンビニ募金業界では老舗なのではないかと考えれます。
活動分野は環境に軸をおいているため、災害復興支援事業や地球温暖化防止活動などの取り組みです。
富士山の環境保全活動や、自然学校の運営など、多岐にわたっています。
主に
- 環境市民活動支援事業
- 自然環境保護・保全事業
- 災害復興支援事業
- 広報事業
などの環境をテーマとした社会貢献活動に役立っています。
ローソン
ローソンでは「緑」と「子どもたち」への支援を軸として活動をしています。
1992年から募金活動をしているとのことだったので、今回調べたファミリーマート、セブンイレブン、ローソンのなかでは、最も歴史がありました。
ローソンの募金にはいくつか種類があります。
- 「ローソン緑の募金」
森林を将来に残すために1992年から活動開始。
公益社団法人国土緑化推進機構に寄付され、森林整備活動や学校緑化活動へ使われます。
- 「夢を応援基金」
ひとり親家庭などの子どもを支援するために2017年から活動開始。
一般財団法人全国母子寡婦福祉団体協議会に寄付され、ひとり親家庭のこどものための奨学金に使われます。
東日本大震災の影響で就学が困難になった子どもを応援するために2011年から活動開始。
公益財団法人Civic Forceに寄付され、東日本大震災の影響で就学が困難になった学生に奨学金が支給されます。
- 「TOMODACHI募金」
東北の学生たちの教育・日米交流プログラムを支援するために活動開始。
公益財団法人米日カウンシルージャパンへ寄付されます。
また、店内にある「Loppi」から支援したい団体を選んで寄付したりすることも、Pontaカードのポイントを寄付することもできます。
素朴な疑問
一番気軽で身近なコンビニ募金。
それだけに普段から疑問に感じていることも多いのではないでしょうか。
そこでコンビニ募金をめぐるアレコレを調べてみました。
外貨はいれてもいいの?
紙幣とは違って、コインは日本国内で両替ができないため、旅行にいったあとはどうしても小銭だらけになってしまいますよね
思い出やお土産にするのもいいですが、募金にも使えるって知っていましたか?
一般的に、募金箱に入れてもよいのは日本円だけですが、日本ユニセフ協会の募金箱なら外貨でも募金ができるんです!
日本ユニセフの募金箱は、三井住友銀行、JTBグループ、日本航空、毎日新聞社店舗に設置されています。※一部例外あり
国内の国際空港で外国コインが募金できる募金箱が設置されているので、海外旅行を楽しんだついでに寄付してみてはいかがでしょうか。
店員が募金箱からとってるんじゃないの?
正直なところ、あれだけお金が入ってたら、数円減ってても気づかなさそうですよね。
コンビニでアルバイトをしていた友人に聞いてみました。
「募金箱には鍵がついているので、店員は簡単に開けられないです。
だからレジのお金が合わなくなったら募金箱からくすねる、なんてことはなかったですね。それでクビにされちゃうほうが金銭的ダメージは大きいですし。
…でもここだけの話、レジ内のお金が多いときとか、店内でお金を拾ったときは、こっそり募金箱に入れてました」
なんと、店員が募金箱からとるどころか、実は募金していたんですね。
驚きの事実です。
店長の懐に入ってるんじゃないの?
残念ながら、コンビニ店長からの声はきけませんでした…。
ですが万が一、店長の懐にはいっていたら、立派な詐欺罪が成立します。
募金したいけど、ちゃんと届けられるか不安…という方は、それって募金詐欺…?信用できる寄付先の選び方を参考にしてください!
どういうときに募金をしよう?
身近にあるだけに、「あまり募金する機会がない」という方のいるのではないでしょうか。
財布を軽くしたいとき
財布の中に小銭が大量にある……というとき、ありませんか?
めんどくさがりな筆者は、お会計の時ついついお札を出してしまい、小銭が貯まりがちです。
そんな時は、思い切って募金してみましょう!
財布の中も軽やかに、気分もなんだかハッピーになることでしょう。
いいことがあったとき
一本早い電車に乗れた、新商品のお菓子が美味しかった。
なんとなく気分がいい時ってありますよね。
誰かに幸せを共有したいとき、幸せをお裾分けしてみるのはいかがでしょう。
自分が幸せになるたび、だれかも幸せになれるなんて、とても素敵ですよね。
健康づくりにいかす
コンビニには毎日行くけど毎日募金はしない、という方も多いのでは?
そんな方はルールを決めて遊び感覚で募金するのも楽しいですよ。
筆者が実際にやっていたのは、ダイエット中お菓子を買ったら、おつりを募金するというもの。
募金することでダイエット中なのにお菓子を買ってしまったという罪悪感から解放されるのでオススメです。
但しダイエット成功の保証は致しかねます…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いまや日本中どこにでもあるコンビニエンスストア。
お買い物ついでに、ちょっと募金してみてもいいかもしれませんね。
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阪神淡路大震災は「ボランティア元年」、東日本大震災は「寄付元年」と言われています。
日本ファンドレイジング協会の「寄付白書2017」によると、日本における個人寄付の総額は2010年で4874億円。
震災のあった2011年には10182億円と2倍以上に跳ね上がりました。
この膨大な寄付金、一体どんなことにつかわれたのでしょうか?
美味しいものを食べたり、飲み物を買ったり、新しい服を買ったり。
普段の生活を送るだけで社会貢献になる、お互いハッピーな寄付があるんです。
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