きふるでは海外の記事を翻訳し海外の寄付状況をみなさんにお伝えします。
皆さんこんにちは、海外大好きちひろです。
突然ですが、皆さんイギリスについてどんなイメージをお持ちでしょうか?
「イギリスって、いろんな呼び方があるけど、どれが正しいの?UK?イングランド?」
「英国紳士って本当にいるの?」
今回は、そんなイギリスとイギリスの寄付文化について調べました。
イギリスの基礎知識
国名
有名なイギリスのユニオンジャックの国旗、見たことがある方が多いのではないでしょうか。
ところで、みなさんはイギリスの正式名称はご存知ですか?
多くの日本人はイギリスと呼んでいますが、正式名称は、The United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandです。
日本語に翻訳すると、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国といいます。
とても長いですね。
小学校の地理の授業で習った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とても長い国名のため、海外ではGreat Britain(GB)、United Kingdom (UK)と呼ばれることが多いです。
日本の正式名称も、「日本国」なんですよ。
ご存知でしたか?
4つの王国からできている
参考:Edtech&Inno「イギリス人と仲良くなるには、4つの民族とその土地柄を理解しておくことが大事」
イギリスは、下記4つの王国から形成されています。
【イングランド】
【スコットランド】
【ウェールズ】
【北アイルランド】
まとめてイギリスと呼ばれていますが、地方行政制度は上記4つでそれぞれ異なるそうです。
面白いですね。
ジェントルマン
気配りができ、礼儀正しく、優しい男性のことをGentleman(ジェントルマン)と呼びますよね。
Gentle=優しい、穏やかな、上品な
Man=男性
という意味です。
女性読者の皆さん、あなたの周りにはジェントルマンいますか?
イギリスには、ジェントルマン文化があります。
分かりやすい例は、レディーファースト。
イギリスに行ったことがある方や、お知り合いにイギリス人がいらっしゃる方はご存知かもしれませんが、イギリス人の男性は正真正銘のレディーファーストだそうです。
イギリス人の男性は、幼いころから女性に優しくするよう親から教わるそう。
筆者の友達(日本人男性)も、イギリスに1年間留学に行って帰ってきたら、いつの間にか紳士(ジェントルマン)になっていました。
ドアを開けて先に通してくれたり、重い荷物を代わりに持ってくれたり…。
スマートでクールですよね。
イギリス寄付文化
そんなイギリスの寄付文化について詳しく調べてみました。
The culture of charity and giving in the UK is shaped by three key factors: state structures, citizens’ religious backgrounds, and the country’s industrial and colonial history.
参考:The European 「What Shapes Charity Culture in the UK?」
著者:Alex Swallow 作成日時:2015/06/20
筆者訳
英国のチャリティー文化は、国家形態、市民の宗教的背景、国の産業と植民地の歴史という3つの重要な要素によって形作られています。
今回は、上記から2つ、①国家形態、②市民の宗教的背景について紹介したいと思います。
国家形態
Firstly, the role of the state. There is a strong public feeling that the welfare state is a crowning achievement of the country.
筆者訳
社会貢献活動は、まず第一に国家の役割である。
これは、福祉国家であるイギリスの最高の偉業であり、国民全員の強い意志がある。
近年、イギリスでは公共機関、民間機関、チャリティーの3つの部門の境界線がなくなってきているそう。
公共機関、民間機関、国民、関係なく、みんなで取り組む、解決するというのがイギリス国家のポリシーだそうです。
みんなで取り組み、みんなで解決できるように力を合わせるイギリス。
素晴らしいですよね。
市民の宗教的背景
イギリスは、国民の6割はキリスト教です。
と同時に、特別に信仰している宗教はないというイギリス人も増えているそう。
以前、宗教と社会貢献活動の関り書いた記事があります。
ぜひご一読いただけると幸いです。
イギリスのチャリティーイベント/RED NOSE DAY
参考:RED NOSE DAY公式ホームページ
RED NOSE DAYとは?
イギリスの慈善団体、Comic Relief(コミックリリーフ)が、奇数年の3月第2もしくは第3金曜日に行っている、イギリス最大のチャリティーイベントです。
1988年に、「笑いは最良の薬だ」という信条のもと、2人のコメディアンにより作られました。
イベント開催当日に向けて、RED NOSE(=赤い鼻)をモチーフとしたTシャツやバッグなどがイギリス全土のスーパーや学校などで販売されます。
「社会貢献をするという行為がまだよくわからない」という子供から、「なんとなく社会貢献に興味あるけれどどうしたらいいのかわからない」という大人まで、みんなが楽しんで取り組むことができるイベントです。
また、イベント当日には生放送の番組も放映されます。
番組放送中は、電話やSNS経由でも募金ができるそうなので、気軽に参加できますよね。
この日は、外を歩いているとRED NOSEグッズをつけた人がたくさんいるそうです。
このイベントでの収益は、イギリスとアフリカの慈善活動の資金になります。
ワン・ダイレクション
参考:Comic Relief公式ホームページ
日本でも大人気なワン・ダイレクション(今は活動休止しています)も、RED NOSE DAYに連動して、シングル「One Way or Another(Teenage Kicks)」を発売。
リリースした最初の週に、63ヵ国のヒットチャートを総なめにし、その売り上げから850万ポンド(日本円で約12億2,000万円)を寄付しました。
みんな赤い鼻をつけてかわいいですね。
エド・シーラン
参考:red nose day公式ホームページ
筆者も大好きな歌手、エド・シーランもRED NOSEに参加しています。
エド・シーランが貧困国アフリカのリベリアを訪問し、ジェイディーというストリートチルドレンの男の子に出会った際の動画です。
JD & his friends, who @EdSheeran met, are now safe but many more children still live in danger. Help us help them https://t.co/F37MeFtJLe pic.twitter.com/EsQmWKjWfT
— Comic Relief (@comicrelief) March 24, 2017
参考:Comic Relief公式twitter
その中から、筆者が一部紹介します。
筆者訳:
現地で出会った男の子の名前はジェイディー。
彼はストリートチルドレンだった。
道で暮らすのは嫌だ、学校に行きたい。
とジェイディーは言った。
ジェイディーの母親と祖父はエボラウィルスで亡くなり、父親はそんなジェイディーを置き去りにして姿を消したそう。
ジェイディーに将来の夢を聞くと、
僕は大統領になりたい。
もし僕が大統領になったら学校を建てて、ここに暮らす人達に食べ物を与え、幼い子どもたちにお金を送り、支援したい。
と言った。
もちろんこんなつらい思いをしているのはジェイディーだけではない。
沢山の子供たちが道や浜辺のボートなどの危険な場所で寝泊まりをし、非常に少ない食事をしている。
この状況に圧倒されたエド・シーラン。
彼は帰国する直前、
このままイギリスに帰るのは間違っていると僕は思う。
この子たちの居場所が見つかるまで帰国せずにここに残って支援したい。
ジェイディーだけではなく、周りにいる友達何人かも一緒に救いたい。
とスタッフに訴えた。
また続けてエドシーランは言う。
支援にどれだけのお金がかかるかなんて関係ない。彼らを安全な場所へ連れて行く。
と言い、本当に連れて行き、彼らが学校に入るまで支援すると約束した。
浜辺や、小さなボートに雑魚寝している子ども達の姿…
動画を見ていて心が締め付けられました。
自ら自費で少年たちを支援するエド・シーラン、かっこいいです。
ボランティアマッチングサイト/DO-it
Do-itは、何かボランティアをしたい人と、ボランティアしてくれる人を探している人・団体をマッチングさせるサービスです。
トップページで、自宅の郵便番号を入力します。
次に、在宅でできるボランティアか、外に出て行うボランティアかを選べます。
外に出て行うボランティアを希望の場合、行ける範囲を選択します。
すると、希望の条件に合ったボランティアがいくつか出てきて、申し込むことができます。
休みの日だけど特に予定がない、空いてる時間でボランティアしたい、という方にピッタリですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アメリカとはまた違ったイギリスの寄付文化について知ることができましたね。
ちなみに、次のRED NOSE DAYは、2019年3月15日です。
ちょうどこの時期にイギリスに行く予定がある方いらっしゃいましたら、筆者も連れていってください。