この記事はnoteより、
原作者:ますぶちみなこさんの記事の紹介しております。
カウンセラーになりたいと思っていたことがあった。
「話を聴くのが上手だね」と褒められることが多く、特別な訓練をしたわけではなかったけれど、褒められると嬉しかった。
自分が話を聴くことで「スッキリした」「話してよかった」なんて言ってもらえるとすごく満たされた気持ちになった。
一方で、わたしの話を聴いてくれる人はなかなか見つからなかった。
心と体のバランスを崩してから、長い間ひとりで悩んでいた。
身近な人を含め、様々な人に助けを求めて相談をしたけれど、たぶんわたしの重すぎた話をじっくり聴いてくれる人はいなかった。
話を聴いてくれたとしても、「こうすればいいよ」というアドバイスをもらうことが多く、アドバイス通りにできなかったりすると、自分を責めてしまっていた。
自分を責める気持ちはやがて自分の体を傷つける行動をとることでしか紛らわすことができなくなってしまった。
生きていることが苦しいだけでなく、ただ、わたしの話を聴いてくれる人がいなかったことが、寂しくて仕方なかったのだ。
・・・
生きるのをやめたいといつも考え、どうすれば実行できるかが頭の中を占めていたわたしも、やがて素晴らしいカウンセラーに出会い、治療を受けて3年近く経つ。
実際にカウンセラーとしてのプロの仕事をみると、とてつもなく大変に思えた。
人の悩みにアドバイスするほうがきっとまだ簡単だろう。
でも、患者が自分で気づくまで、どんなに患者が堂々巡りしていてもじっと話を聴き続ける。
それが本当に患者のためになるからだ。
次第に、わたしにはとてもカウンセラーはできないと思うようになった。
直接だれかを助けるということは、想像以上に大変なのだろう、と全く底が見えなかった。
・・・
ある支援職の方に聞いたことがある。
支援する人というのはいわばサッカーのゴールキーパーのような存在で、チームがいい状態のときには目立たない方がいいそうだ。
それを聞いて、わたしは支援職の方(支援をする様々な方)がきっとものすごく大変なのに、そんなことを思って活動しているのか…と胸がぎゅっとなった。
絶対に世の中に必要な仕事なのに、知られていない、活動資金が少ないという現実もあるそうだ。
そこでわたしはできる範囲で寄付することで支援活動をする人たちの応援をしようと思った。
自分にはまるでできそうもないことを無茶してやるより、今すでに支援をしている人に寄付金という形で自分の思いを託そうと思ったのだ。
はじめての寄付は、自分の願いを重ねて、とあるNPO法人に振り込んだ。
支援活動は誰もができるわけではない。
各々、いろいろな事情がある。
わたしもたくさんお金があるわけではないので、いつも寄付ができるわけではない。
だけど、金額に恥じ入ることなく、思いを託して寄付することで、これからも支援活動を応援していければと思っている。
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ますぶちみなこさんプロフィール
「世界をもっと、なめらかに。」
フリーランスのイラストレーター・クリエイティブディレクター。
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