静岡県には、どんな社会課題があるの?どんなNPOがあるの?
静岡県で生活を送る人たちに、もっともっと静岡県を好きになってもらうために。
きふるでは、静岡県ならではの社会課題や、静岡県で活動する非営利法人をご紹介いたします。
静岡ってこんな街
静岡県は、日本の中部地方にある県。
2019年5月時点での静岡県の人口は、約364万人。
そのうち約79万人が浜松市に、約69万人が静岡市に暮らしています。
温泉が数多くある熱海市や伊豆市、富士山のふもとにある富士宮市、御殿場市などには、毎年たくさんの観光客が訪れます。
県により組織されている「静岡フィルムコミッションnet」では、県内の撮影地を情報提供。
豊かな自然があり、かつ都心からのアクセスもよい静岡県は、多くの映画やテレビドラマ、CMやミュージックビデオに出演してきました。
静岡の課題はどんなもの?
南海トラフでは10万9,000人の死者がでると予想
南海トラフとは、静岡県の駿河湾から九州の東方沖まで続く、深さ約4000メートルの海底のくぼみ(トラフ)のこと。
過去約100~150年の間隔でマグニチュード8前後の地震が繰り返し起きてきました。
同じ規模の大規模地震は、今後30年以内に起こりうると予測されており、静岡県では最悪10万9,000人の死者が出ると言われています。
津波、市街地での建物の崩壊、火災の発生、インフラの復旧など、災害が起きたときに対応策しなければいけないことは山ほど。
災害に備えるには、行政・公的機関が取り組む「公助」だけでなく、災害に備えるためには、自分で家族で防災に取り組む「自助」、近所や地域の方々と助け合う「共助」が必要です。
いつかやってくる大災害のために、私たちが日ごろからできることとは一体なんでしょうか?
2036年には400人の医師が不足
人口10万人あたり医学部の数が、全国ワースト2位。
県内には医学部のある大学は、浜松医科大学しかありません。
医学部が少ない地域は、医師の数も必然的に少なくなります。
東西にのびている静岡県。
厚生労働省では、2036年には静岡県内において、402人の医師不足になると予測しています。
女性医師が結婚や出産を機に仕事を離れてしまわないよう、職場環境の整備する。
経済的理由で医学を志す学生が夢を諦めてしまわないよう、医学部生向け奨学金を充実させるなど、対策はさまざま。
県民の健康を支えるために、早くから対策を講じる必要があります。
参考:静岡新聞「静岡「医師少数県」 県、人材確保と偏在解消に力」2019年6月4日閲覧
全国で一番、貧困世帯が少ない県
静岡県は、貧困率(収入が最低生活費を下回る世帯の割合)が全国で最も低い県。
全国平均は14.4%なのに対し、静岡県は9.4%と全国で最も貧困率が低くなっています。
就業しているにもかかわらず所得水準が最低生活費に満たない「ワーキングプア」の比率も、全国平均が6.7%なのに対し、静岡県は4.1%となっています。
貧困率をさげるためには、正規雇用率をいかにあげるか、父子家庭や母子家庭をどうサポートしていくか。
さらには病気や障害になったとき、どんな制度や仕組みで支えていくかなどが重要になります。
もちろん、これは国や県などの公的な制度だけでは足りません。
県内の貧困を減らすために、私たちができることとは一体なんでしょうか?
参考:戸室健作,山形大学紀要「近年における都道府県別貧困率の推移について —ワーキングプアを中心に」2019年6月4日閲覧
静岡県の非営利法人を知ろう
「こんな課題があるんだ」と、社会課題を知ってもらうために。
見えないところで頑張っている、影のヒーローを知ってもらうために。
そして、ほしい未来に一歩でも近づくために。
静岡県をよりよくするために活躍する、非営利法人をもっと知ってみませんか?
NPOが取り組んでいる課題を知ろう
LGBT・不登校・援助交際・家庭内暴力・虐待・ホームレス・障害・ひとり親……。
日本には数えきれないほどの社会課題があり、NPOは日々社会課題に向き合っています。
しかし、そもそもそんな社会課題があることを知らない人も多くいます。
そして国や自治体の支援はあるものの、イレギュラーな課題、ニッチな課題、新しい課題に対応するのは、簡単なことではありません。
例えばこどもへのサポート。
国の支援で一番大きなものに、学校教育があります。
日本ではどこに住んでいても、学習指導要領に基づいた教育を受けることができます。
それに対して、NPOの取り組みは多種多様。
不登校になったこどもに、勉強を教えるNPOがあります。
心の性別と身体の性別が一致しないこどもに、カウンセリングをしているNPOがあります。
家に帰ると十分に食事をとることができないこどもに、こども食堂をひらいているNPOがあります。
こんな風に、個人個人が抱えている、イレギュラーで、ニッチで、新しい課題に、一対一で向き合うことができる。
これがNPOの強みです。
「こんな活動をしている団体があるんだ」「こんなことに悩んでいる人もいるんだ」と、一度社会に目を向けてみてください。
影のヒーローに光をあてよう
日本にあるNPO法人の数は約5万。
コンビニの店舗数とほぼ同じ数とされています。
※公益法人を含めない数値
コンビニに行ったことのない人はいないはず。
けれども「NPOと接点を持ったことのない」という人は少なくありません。
知らないうちに、道や川からごみが消えていたり、勉強できるこどもがいたり、ごはんを食べることができる人がいたり。
実はあなたの見えないところでNPOは活躍しているのです。
ほしい未来へ、寄付を贈ろう
「ほしい未来へ、寄付を贈ろう」。
これは毎年12月開催される、寄付月間(Giving December)で使われている言葉です。
社会をつくるために使われる税金は、買い物したものの〇%、所得の〇%と画一的に徴収されます。
しかし、自分が納めた税金がどういう形になって使われたのか、見ることはできません。
「ひとりぼっちの高齢者がいない社会になってほしい」
「どんな子でも高等教育が受けられる社会になってほしい」
「病気になっても安心して治療できる社会になってほしい」
「いつまでも綺麗な空気を吸える社会になってほしい」
きっと、一人ひとりになってほしい未来があるはずです。
ほしい未来をつくるために活動をする団体に、寄付という形で直接応援することができるのです。
街のNPOを応援しよう
街にある団体を応援すると、街自体を元気にすることができます。
たとえばとある地域では、全国からNPO法人や市民活動団体を誘致し、積極的に支援をしています。
NPO法人や市民活動団体などがその地域にノウハウを提供することで、地域の課題解決につなげることができるからです。
実際にその地域では
- 地域の課題解決
- 新たな雇用の創出
- 優秀な人材の流入
- 多様なサービスの実現
を実現しました。
生まれ育った街、職場や学校がある街、よく遊びにいく街がより暮らしやすい街になるために。
そしてよりよい社会づくりのための発信地となるために。
あなたの「応援したい街」の団体を応援して、その街をもっと元気にしませんか?
静岡の非営利法人ってどんなもの?
静岡県をよりよくするために活動する非営利法人や、静岡県に拠点を置き活動する非営利法人をご紹介します。
NPO法人よしよし
静岡県静岡市を拠点として活動するNPO法人よしよし。
一人でも多くのママ・パパたちが「子育てって楽しい!」と思えるように。
イベントや交流会をひらき、孤立しがちな子育て中のお母さんお父さんたちがつながるキッカケを作っています。
※団体紹介記事へ遷移します。
NPO法人ぐりーんぐらす
静岡県富士宮市を拠点として、2001年から活動するNPO法人ぐりーんぐらす。
人々が助けあって生きる社会づくりのために、地域社会・国際社会と繋がる活動、心身のケア、有機農業の普及活動などを行っています。
※団体紹介記事へ遷移します。
きふるにてご紹介する非営利法人は現在募集中です。
記事作成にあたっては、素材の提供をお願いしております。
静岡で活動をする非営利法人様からのご連絡お待ちしております。
誰にも、「こんな風になってほしい」という静岡の姿があるはず。
ほしい未来をつくるために。
静岡県の非営利法人のことを、もっと知ってみませんか?