競走馬たちは引退した後どこに行くの?引退馬の行方を調べてみた。

競走馬たちは引退した後どこに行くの?引退馬の行方を調べてみた。

みなさん、競馬に行ったことはありますか?

筆者は一度しか競馬に行ったことがないのであまり競馬については詳しくないのですが、日本にはたくさんの競馬ファンがいますよね。

 

筆者は大学時代に京都競馬場で行われたエリザベス女王杯に行ったことあるのですが、大変盛り上がっていました。

そして何より生で見る馬のかっこよさに感動したのを覚えています。

筋肉質で、毛並みがツヤツヤしており、とても大きくて凛々しくて…

テレビで見るのと生で見るのは全く違って、たくさんの人に人気な理由が分かりました。

競走馬の写真を撮るためだけに競馬場に行くファンもいる理由が分かりました。

それぐらい、本当にかっこいいです。

 

また、競馬と聞くとどうしても男性のイメージが強いですが、最近はUMAJO(馬女,ウマジョ)と呼ばれる、競馬を楽しむ女性たちもいるんだとか。

 

競馬って何?

 

競馬についてあまり詳しくないよっていう方に、競馬について少しだけ説明させていただきます。

競馬とは、簡単に言うと「レースで勝ちそうな馬を予想する」ことです。

しかし、人間と同じように馬にもそれぞれ個性があります。

・長距離よりも短距離が得意な馬

・晴れの日よりも小雨の方が調子が良い馬

・冬の寒い時期よりも夏の暑い時期のほうが早く走れる馬

・スタートダッシュが得意な馬や最後の追い上げの方が得意な馬

などなど、一頭一頭に性格や得意分野があります。

 

また、競馬場は日本全国にあります。

競馬場ごとに土の質やカーブの角度、コースの長さなどありますよね。

当日の天気や風の強さなども異なります。

馬の個性やその日の調子、走る距離、当日の天気など、さまざまな観点から見て、レースの予想をしなければなりません。

これが最高に面白いのです。

もちろん、予想が当たることもあれば、全く外れることもあります。

 

自分の予想が的中した場合は配当金がもらえます。

もちろん、予想が外れたらその分損するということです。

 

この筆者の言葉足らずな説明だけ聞くと、ギャンブルってイメージ悪い…と思う方もいらっしゃると思いますが、競馬は国が認めた公営ギャンブルに分類されます。

宝くじと同じように思っていただけるといいかと思います。

アイキャッチ_競馬

お馬さんの誕生からデビューまで

競走馬がデビューするのは早くて2歳。

それまでに多くの人が関わっています。

 

種付から育成までは生産牧場で面倒を見てもらい、その後は厩舎に入厩してトレーニングを積みます。

厩舎では「先生」なんて呼ばれる調教師をはじめ、調教師を補佐する調教助手、普段のお手入れをしてくれる厩務員の方などに、無事にデビューするまで面倒を見てもらいます。

デビュー 後も強くなるためここで鍛えられます。

 

さらには誕生して入厩するまでの間にセリにかけられ、落札者が「馬主」となるわけです。

馬主がお金をだして厩舎に預けてくれるおかげで、競走馬になるためのトレーニングや食事の管理をしてもらえます。

 

デビュー後にレースで騎乗するのは騎手です。

競馬では「馬7:騎手3」と言われるくらい、馬の力は大きかったりします。

 

このように、競走馬1頭に多くの人が関わっています。何気なく行われているレースにさまざまな人の想いがのせられています。

 

私たちにとってはただの1勝でも、厩務員にとっては初めて自分がお世話をした馬が勝ったのかもしれません。

馬主にとっては、何年もの馬主生活の中の初勝利かもしれません。

また、騎手 にとってはそれが自分のキャリアの中での初勝利かもしれません。

 

どの馬にも必ず背景には物語があります。

その視点から見ると、競馬は感動するスポーツでもあるんです。

馬が生き物であるからこその感動ですよね。

参考:競馬ノート/競馬とは?ただのギャンブルじゃない!初心者向けに7つの魅力をご紹介!

 

サラブレットの活躍

サラブレッド…

英語にするとTHOROUGHBREDと書きます。

「 完全な、徹底的な(THOROUGH)」「繁殖させたもの、作りだしたもの、改良したもの、育てられたもの(BRED)」。

表記の通り、徹底的に育てられた馬のことを指します。

 

競馬はブラッドスポーツ(blood sports-血統のスポーツ-)と呼ばれるくらい、血統を重視するスポーツです。

強く、そして早く走ることができるオスとメスの馬同士を掛け合わせ、さらに優秀な馬をつくりだします。

 

血統を知ることは、競馬のおもしろさのひとつ

サラブレッドの歴史は、17世紀の初めのころ、イギリス人が東洋種の牡馬をイギリス在来の牝馬に配合させたことではじまったといわれています。

つまりサラブレッドには、300年以上もの歴史があるのです。

血統を知ることは、競馬のおもしろさのひとつです。

それは、血統から特徴や傾向を探ることがレース検討につながるだけでなく、血統というものが国境や時代を越えたネットワークになっているからです。

たとえば、1989年にアメリカの二冠馬となったサンデーサイレンスが日本にやってきて種牡馬となり、その産駒が90年代の日本の大レースで大活躍するといったことは血統の持つ醍醐味といえるでしょう。

 

ただし、優秀な血統の馬が必ずしも大きなレースを勝てるわけではありません。

反対に、それほど優秀な産駒を出していない父馬と近親に活躍した馬がいない母馬との間からでも、後に名馬となる馬が生まれることもあるのです。

これは、隔世遺伝などさまざまな要因が考えられますが、後天的なトレーニングなどもその馬の素質を開花させる要素であるといえます。

かつて応援していた馬の産駒を競馬場で見られることは、心を躍らせるものがあります。

サラブレッドの世代交代のサイクルは、わたしたち人間とは比較にならないほど早いのです。

引退した名馬の産駒が、わずか数年後には、競馬場に登場することになります。

父が勝ったレースを子供も勝つといったシーンを見ると、競馬がブラッド・スポーツであることを実感できます。

参考:JRA/サラブレッドとは

 

自分が応援していた馬が引退した後は、その親馬の子どもを応援することができるのです。

自分が大好きだった馬の子どもが走る姿を見ることができるなんてこの上ない感動を味わえるのではないでしょうか。

 

どのくらい活躍するの?

人気が爆発し社会現象まで引き起こした競走馬、ディープインパクトは2才でデビューし、4才で引退しました。

古馬としてはまだまだこれからという年齢で日本中のファンに惜しまれながら引退しました。

では、競走馬は一般的に何才でデビューし、何歳で引退するのでしょうか?

 

競走馬のデビューは何才?

誕生し、トレーニングを積み2才から厩舎(牛・馬等の家畜を飼っておく小屋)へ入ります。

早い馬だと、2歳の春に新馬戦でデビューする馬もいますが、一般的には秋ごろデビューします。

デビューする時期も馬によって異なっており、3歳でデビューする馬もいます。

 

競走馬の全盛期は何歳ぐらい?

競走馬は、2才から3才が成長期だといわれており、身体能力がぐんと上がります。

人間と同じで1年間の間に見違えるぐらい大きく成長します。

そして、4才~5才で花を咲かせ、大活躍する馬が多いです。

 

競走馬は何才で引退なの?

多くの馬は、早い馬で4才、一般的には5才から6才で競走馬を引退します。

一般的に馬の平均寿命は20~30年と言われており、大体馬の年齢×4=が人間の年齢ですね。

となると、馬が3才の時人間でいうと12才で中学生ぐらい。

馬が4才の時人間でいうと16歳で高校生ぐらい、5才の時には人間だと20才ぐらいということになります。

 

人間でいう20才という若さで引退するのですね。

 

体力的に限界が来て引退する馬もいれば、競走馬として生まれてきたのにも関わらず、思うように結果を残せずに引退する馬もいます。

また、レース中に転倒して負ったキズが治らずに、引退する馬もいれば、病気が治らずに安楽死させられる馬もいます。

 

競走馬の寿命は短いって本当?

競走馬として誕生した馬は、幼いころから英才教育を受けます。

競走馬として活躍するために心肺機能を鍛え上げられ、日々トレーニングを積み重ねます。

そしてレースに勝つことができるような強くて速く走ることができる馬に育てられます。

若いころから精神的にも肉体的にもギリギリまで追いつめられた馬は、普通の馬に比べて寿命が短い傾向があります。

馬

引退した競走馬はどこに行くの?

4~6才で引退し、命を終えるまで、かつて活躍した馬たちは、一体どこで暮らし、何をしているのでしょうか。

 

引退した競走馬たちは、行き場がないのが現実。

毎年5,000頭近くの引退馬たちは、牧場や動物園、乗馬クラブなどに渡ります。

しかし、需要と供給が一致しておらず、行き場をなくし余った馬たちがたくさんいます。

 

そのため、引退した後にいきなり行先不明になる馬がたくさんいます。

噂では「○○で生きている」などありますが、実際にはもう既に食用の馬肉になっている可能性も低くはありません。

 

というのも、競走馬たちは早く走ることだけを生まれたときから身体に沁み込ませられています。

そのため、乗馬クラブなどで人を背中に乗せてゆっくり歩いたりすることができない馬が多いのです。

 

速く走れる馬になるために調教されて育った馬たちには難しいことなのです。

 

そして最終的にはセカンドキャリアを積むことができず、お金を稼ぐことができないまま殺処分され馬肉として売り飛ばされる、ということが普通に起きているのです。

 

もともとは人間の都合で競走馬としてこの世に生まれてきた馬たち。

競走馬として生まれ、もちろん期待通り結果を出す馬もいると思いますが、乗馬向いている馬やセラピー馬に向いている馬もいます。

みんながみんな競走馬として結果が出せる馬ではないんです。

にも関わらず、結果を出せないと「必要ない」とされるんです。

 

馬たちそれぞれの個性を引き出す

引退した競走馬を受け入れ、リトレーニングを通じて「新しい可能性」を引き出し、馬たちのこれからを真剣に考えている団体があります。

岡山県にある、特定非営利活動法人 吉備高原サラブリトレーニングです。

 

サラブリ参考:吉備高原サラブリトレーニング

 

吉備高原サラブリトレーニングの想い

競馬は多くの方に知られていますが、競馬を引退した競走馬たちのその後はあまり知られていません。

多くの引退馬は、乗馬クラブなどへ引き取られる事が多いですが、引き取られた後人知れず殺されいる現状があります。

競走馬となるべく、毎年7,000頭生まれるというサラブレットたちは、3~4歳で引退する馬が多いのですが、もとは競走馬として、とにかく少しでも速く走れるようにと生まれた時から調教されたことから、乗馬クラブへ行っても競走馬としての習慣が抜けず、乗馬のようにゆっくり歩いたり走ったりということが受け付けられないのです。

馬は、長くて30年ほど生きます。

ですが、引退後の環境をサポートするしくみがありません。

例えば5歳で引退したとして、残りの25年間、一体何をするのか。

誰かの役に立ち、かわいがられながら、それぞれの馬が充実した人生を送って欲しい。

競走馬として生まれてきたけれど、競走馬の役目を終えた馬たちにも「当たり前にある未来」を与えたい。

吉備高原サラブリトレーニングは、餌や水道・光熱費等の飼育費がかかり、限界はありますが、一人でも多くの人に引退した競走馬たちの現状を知ってもらい、1頭でも多くの引退馬をセカンドキャリアへ繋げるとともに、馬の多様な利活用を創出することで受け皿拡大を促進し、もっと気軽で身近な馬事文化の普及を目指しています。

参考:特定非営利活動法人 吉備高原サラブリトレーニング公式ホームページ/サラブリトレーニングの想い

 

「とにかく速く走る馬」になるために育てられてきた馬たち。

もともと馬術競技には不向きですが、リトレーニングすることによって才能を開花させ優秀な馬術競技馬として生まれ変わることも可能だそうです。

 

「一頭でも多くの馬の命を救いたい」「引退したサラブレッドを、五輪へ。」という想いを胸に、この団体を立ち上げた代表の元、馬たちは自然豊かな岡山の吉備高原でのびのびとトレーニングを受けているそうです。

 

吉備高原サラブリトレーニングの活動内容は?

馬たちのセカンドキャリアを創出するために、吉備高原サラブリトレーニングは「リトレーニング」の課程を担っています。

また、酷使した身体のケア、心のケアも忘れません。

リトレーニングの後、セラピー馬としてとして活躍する馬もいれば、乗馬クラブや馬術競技などでセカンドキャリアを歩む馬もいます。

それぞれの個性に合ったリトレーニングを行っていういます。

 

このリトレーニング期間は飼育費用だけではなく、病気にかかった際の治療費、別の場所に移動する際の移動費などの様々な費用が必要になってきます。

また、病気にかかりにくくするための去勢手術の費用や、蹄鉄(人間でいう靴)の費用、予防接種代など費用がかかります。

馬も人間と同じく生命がある生き物です。

人間と同じように生きていくためにはお金が必要なんです。

 

私たちにできることは?

一頭でも多くの馬が、セカンドキャリアに進めるように。

一頭でも多くの馬の命を救えるように。

私たちができることは何でしょうか。

 

チャリティグッズを買う

吉備高原サラブリトレーニングでは、公式チャリティグッズを販売しています。

チャリティグッズの売り上げの一部をリトレーニングの費用として活用しています。

普段使いできそうなポロシャツや、毎年年末に開催される有馬記念にかぶっていけそうな温かいニット帽、JAMMINとコラボした便利なトートバックなど、どれもかわいいです。

ぜひのぞいてみてください。

吉備高原サラブリトレーニングチャリティグッズ販売サイト

 

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引退した競走馬に明るい未来を。

命を救い、そしてまた輝かせるために。

 

たとえ競争の世界をやめても、馬ができることはたくさんあります。

私たち人間に大きな夢を与えてくれた馬たちに、今度は私たちが馬たちに夢を与えませんか。

 

 

 

 

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