戦後、フィリピンへ渡った日本人や、日本へ渡ったフィリピン人の間に産まれた子供たち。
一説には10万とも数十万人とも言われています。
複雑な国際情勢・家庭環境から、貧困状態にある子供も。
NPO法人ジャフィーノジャパンでは、新日系人の自立支援をしています。
日本人とフィリピン人の間に産まれた子供たち
フィリピンには、シングルマザーとして子供を1人で育てている母親が多くいます。
本来ならば、父親がきちんと養育費を払い、子供たちを育てていくべきです。
しかし、父親からの仕送りがない、父親の連絡先すらわからない、という家庭もあります。
母親が頑張って働いても、働く環境自体が良くないため、なかなか貧困状態から抜け出すことはできません。
それは新日系人(戦後に生まれた日本人とフィリピン人が婚姻して生まれた子供)の子供もおなじこと。
国際結婚の難しさからの離婚、日本人父親の子供に対する責任感の欠如など、問題はさらに複雑化。
家庭の貧困から学校に通えず、働く場所もなく失業状態の子供たちが数多く存在しています。
ジャフィーノジャパンの活動内容
「フィリピン新日系人の自立支援プログラム」
NPO法人ジャフィーノジャパンは、新日系人の自立支援を目的に設立したNPO法人です。
「ジャフィーノ」とは、日本人とフィリピン人との間に生まれた子供を指す言葉。
新日系人は、15歳を過ぎればフィリピン国籍、日本国籍のどちらでも日本国内で仕事ができます。
その子供の母親も、自分の子供(新日系人)が18歳までに日本に入国し、更新をすれば何年でも仕事をすることができます。
NPO法人ジャフィーノジャパンでは、新日系人が仕事をするためのお手伝いとして、日本の企業と新日系人、またその母親を繋げています。
フィリピンで仕事がない新日系人・母親が日本で働き、安定した生活を送ることができる。
日本企業も、人材不足を解消することができる。
そんな風に、双方がWin-WInとなる関係をNPO法人ジャフィーノジャパンでは作っています。
ジャフィーノジャパンのこれまで
ジャフィーノジャパンの活動のきっかけは、代表の三島さんがフィリピン旅行をしたとき、路上に溢れる貧困者たちを目の当たりにしたことでした。
そこから三島さんは、フィリピンの状況を知るために情報収集をし、「自分にできることはなにか?」を考えます。
「新日系人や、新日系人の母親であれば、助けることができる!」
そう考えて、この活動を始めました。
2011年3月にジャフィーノジャパンの活動が始まってから早数年。
これまでに企業に紹介し、実際に働くことができている新日系人の数は、成人11人、子供2人(20歳)、合計13人になります。
さらには日本国内では、日曜日に日本語教室を開催。
今後は日本に来る前に日本語を学べるよう、フィリピンに日本語教室を作ることも検討しています。
NPO法人ジャフィーノジャパンロゴマーク
「誠実・信頼・真心・献身・安心・自由・未来」の意味を持つ青色で、「JJ」と描かれています。
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あなたも、NPO法人ジャフィーノジャパンを応援しませんか?
NPO法人ジャフィーノジャパンではこれから
- フィリピンで日本語教室を設立し、日本へ渡航する新日系人への教育の場を設けること
- 企業・新日系人マッチングシステムをつくること
を目指しています。
例えば、フィリピンに日本語教室を設立するには、初期2,100万円、運営費1,500万円必要になります。
企業・新日系人マッチングシステムには、150万円必要になります。
そして現在、日本企業に就職するにあたって必要な、在留カードの発行費、日本までの飛行機代などは新日系人本人、受け入れる企業に負担をしてもらっています。
新日系人本人にとっては、海外で就職する前に借金を背負うこと。
いずれはこれも、寄付で賄ってあげられるようにしたいと考えています。
世界に目を広げてみると、貧困に苦しむ国はたくさんあります。
「貧困に苦しむ国が、ひとつでも減るように」という想いで、ジャフィーノジャパンは活動しています。
そんな未来に一歩でも近づくために。
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