こどもの教育、幸福度、節税…寄付のメリットまとめ

こどもの教育、幸福度、節税…寄付のメリットまとめ

2011年の調査によると、アメリカ人は年間、298ドルを寄付しているとのこと。
なんと給与の約4.7%にも相当します。

一般的に、寄付はリターンのあるものではありません。
にもかかわらず、どうして人は寄付をするのでしょうか。

実は寄付をすると、社会にとっていいことがあるだけでなく、寄付をした人自身にとっても非常に有益なことなんです。

今回は寄付のメリットについて特集していきます。

経済的メリット

寄付のメリットでなによりも大きいのが、節税になること。
日本には、寄付金控除という制度があります。
寄付金控除とは、国や地方公共団体、NPO法人などに対して寄付をしたとき、所得税が控除されること。
聞きなれない言葉かもしれませんが、配偶者控除や勤労学生控除の仲間です。

有名な寄付金控除は「ふるさと納税」
納税という名前ですが、実は控除の一つ。

寄付金控除は次の算式で計算します。

寄付金控除額=寄付金額-2,000円
※特定寄付金の合計額は、所得金額の40%相当額が限度。

実際の税額は、所得金額から寄付金控除以外の控除を差し引いた課税所得金額に、税率を乗じて求めますので、節税額はそれぞれ異なってきます。

たとえば、課税所得金額(特定寄付金差引前)が500万円の場合でみてみましょう。
360万円超〜660万円以下の場合の所得税率は20%。

 

  • 寄付をしない場合

500万×20%=100万

  • 10万円寄付をする場合

(500万-10万)×20%=98万

と、2万円の節税になるのです。

 

寄付金控除やふるさと納税について、詳しくはこちらの記事で

ふるさと納税で地方を応援!お互いおいしい仕組みの不思議

寄付で節税!?お金が帰ってくる!寄付金控除のしくみ

心理的メリット

お金は人のために使ったほうが幸せになれる

心理学的には、自分のためにお金を使うよりも、他者のために使ったほうが幸せになれるとされています。
それはある社会実験で証明されています。

実験の参加者にお金を渡し、自分のため、あるいは誰かのために使うよう指示しました。
その日の夕方に幸福感を測定した結果、実験前に計測した幸福感よりも、人のためにお金を使った参加者のほうが、そうでない参加者よりも幸福感が上昇していたとか。
さらに驚くべきは、使用した金額は関係がないということ。
いくら使ったかではなく、だれのために使ったかのほうが焦点となってくるのです。

このことから、人のためにお金を使った方が、ハッピーになれる、ということがわかります。

参考:竹部成崇「経済的な豊かさと寄付の心理的効用の関連 ―東日本大震災前後の比較―」

震災の後のほうが、幸福度が高い?

また、パネル調査によって集められた4000人分のデータをみると、東日本大震災のあと、日本人の幸福感は悪化するどころか改善しています。

理由として、震災をきっかけに、自分を犠牲にしても他人の利益を図る利他的行動に対して価値観が高まり、寄付を行うことで満足感が得られたから、と考えられています。

さらに寄付がどのように役立つかを明確にしている団体へ寄付した場合は、さらに幸福感が高いそう。
東日本大震災のときは、寄付のような支援がどのように使用され、被災地の住民の役に立っているかのかが、報道を通じて知ることができたから、満足度が高かったのではと考えられています。

このことから、人の役に立ったと実感を得ることで、幸福度は高まるということが分かりますよね。

参考:竹部成崇「経済的な豊かさと寄付の心理的効用の関連 ―東日本大震災前後の比較―」

 

インパクトの大きさ

所得税では、所得があがるにつれ、税率が高くなっていく「累進課税制度」が導入されています。
この制度の目的は「所得の再分配」。
貧富の差をなくすため、と中学校の公民の授業でも習ったと思います。

実は寄付も考え方は同じ。
寄付は財産の再分配の機能をもっています。

だた違う点が一つ。
税の分配と違って、寄付は直接、支援者に届きます。

税金として回収されたお金は、福祉に使われるといっても、対象はこども、高齢者、障がい者、生活保護受給者など対象はさまざま。
自分が支援をしたいという人たちに届けるためには、直接寄付をしたほうが使い道も明確に知ることができます。

 

こどもの教育に

こどもは大人の背中をみて育ちます。
親が社会貢献活動に寄与しているのをみて、こどもたちも関心を持ち始めます。
困っている人に手を差し伸べる姿をみたこどもは、自然と他の人をたすけようとする精神が身につくでしょう。

実際に、ボランティア活動を教育のひとつにいれている学校もすくなくありません。
幼いころから、他者のために動くことは、結果的に、こどもの情操教育につながるのです。

 

誰かと協力して社会課題を解決

社会課題は日を重ねるにつれてどんどん多様化していきます。

例えば、かつて障がい者のために、教育と医療が提供されていました。
しかし、障がい者本人だけでなく、その家族や兄弟のサポートも必要とわかりました。
仕事や教育だけでなく、遊びにいくことも一苦労だ、ということもわかりました。
支援がすすんでいくにつれ、さらに必要な支援が浮き彫りになっていったのです。

NPOは行政サービスの手の届かないところを埋める役割を担っています。
本人だけでなく、家族のカウンセリングをする、休日に遊びに行くときの補助をする、というNPOも出てきています。
このように「支援の溝」を埋めていくのがNPOの役割です。

これはあなた一人の行動で変えられるものではありません。
カウンセリングをするには、専門家が必要ですし、休日に一緒に出掛けるボランティアをしようとしても、休日仕事をしている人にはできません。

自分は活動に参加はできないけれど、自分には解決ができるほどの専門知識はないけれど、課題を解決したいというとき、寄付によって応援をすることができるのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここではお金を寄付した場合だけをご紹介しましたが、応援をする方法は、お金だけではありません。
捨ててしまうもので支援になったり、買い物で支援になったり、お金を使わないで寄付をする方法だってあるんです。
大切なのは金額ではなく気持ち。
まずはあなたが応援したいと思える団体をみつけてみませんか?

 

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